『両替手数料無料』のウソ!両替レートに手数料は含まれている
海外送金には欠かせない外貨の両替。
銀行の説明を見ていると、『両替手数料無料』などと
書いてあることがありますが、あれ、大体ウソです。
なぜか、というと、
両替手数料は両替レートに含まれているのが普通
だからです。
具体的に見てみましょう。
こちらは中国銀行の外貨両替レートのページ。(2010年7月21日のもの)
【参考URL】BOC EXCHANGE RATE(new) http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/enindex.html
例として、米ドルのレートで見てみましょう。
いろいろと項目がありますが、簡単に訳すとこういう感じです。
で、このままの並び順では、わかりづらいので、わかりやすく並べるとこうなります。
『仲値』というのが、その名のとおり、真ん中の値です。
仲値を中心に、他の項目が計算されているんです。
ただ、中国銀行の場合、さらにわかりづらくしているのは、
『仲値』の値がヘンなこと。本当は中心の値を指すはずなのですが、
少しズレています。ズレを修正して、本当の仲値を出すためには、
SellingRate とBuyingRateの真ん中の値を計算して出すだけです。
計算してみるとわかるのですが、仲値の677.6を中心に、
0.64%の手数料を上乗せしたのが、送金の買値/売値で、
1%の手数料を上乗せしたのが、現金の買値/売値なのです。
わかりやすく言うと、
仲値というのは、そのときの市場の相場で決まっているレート。
中国銀行が、その仲値を見て、
「よっしや、送金されたドルの両替なら手数料0.64%取ったろ」
「ドル現金のときは、手数料1%取ったろ」
と考えて、その手数料分を上乗せしたのが、両替レート表なのです。
ちなみに現金より送金のほうが手数料が安いのは、
パソコン上の数字を扱うだけで、現金を扱う手間がかからないからです。
あとは、私もよく混乱する、「買値」「売値」の意味。
これのポイントは、『銀行が買うのか売るのか』を言っていると考えることです。
銀行がドルを買うのがドルの買値、銀行がドルを売るのがドルの売値。
まとめると、こういうふうになります。
両替レート表の見方は、以上のような感じです。
なので、どこの銀行・両替屋さんでも、
『売値』と『買値』が分かれていたら、
レートに上乗せして利益を取っているんだと理解して、
間違いありません。
慣れないと、よくわからないと思いますが、
海外投資や海外生活をするなら必須の知識ですので
必ず理解しておきましょう。
空港にある両替屋さんなんかは、すごい上乗せレートで
販売していますから、一度、ご自分で計算してみると
面白いですよ。
2010年12月29日 コメント&トラックバック(3) | トラックバックURL |
カテゴリ: 両替
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コメント
今日の中国銀行の基准价は7.9289なのですが
のむてつさんの様にfxつかって
シティバンクで送金した場合今日のレートだと一万円は何元になるのでしょうか?
ちゃいさん、
申し訳ないですが、手数料など計算方法はサイトに書いていますので、
自分で計算してみてくださいね。
中国銀行のレートの見方、大変参考になりました。
さすが学校の先生だけありますね~